様々な動物たちの特徴と秘密についてご紹介します。動物に少しでも興味を持っていただければと思います。

○ライオンのたてがみ

「百獣の王」と称されるライオン。そんなライオンの大きな特徴であるたてがみは、オスにしか生えていません。一体何のために存在するのか、それは2つの説があります。1つが「首を噛まれないため」という説です。他の動物との闘争の際、フサフサなたてがみがライオンの首を守ります。もう1つが「メスにモテるため」という説です。より色が濃く量の多いたてがみを持つオスは、健康であるといわれています。メスはそんなたてがみに惚れ込み、繁殖相手として選びます。

○サイの角

サイの特徴といえる鋭くて太い角は骨ではなく、実は毛の束が固まったものなのです。そして人の髪の毛同様、折れても時間が経てば再び生えてくる仕組みになっています。体調が悪いときには、角がバサバサにほぐれることもあります。そんなサイの角は外敵から身を守るため、または攻撃するためにあると思われがちですが、そうではありません。主にサイ同士がぶつけ合い、優劣をはっきりするために使われています。

○キリンの首

長い首が特徴のキリンは、地球上で最も背の高い動物です。多くの骨で形成されているイメージがあるキリンの首は、人間と同じように7個の骨で形成されています。また、後頭部にある「ワンダーネット」と呼ばれる網目状の毛細血管には、血圧の変化やめまいを防ぐ役割があるそうです。キリンの首が長い理由として、「すぐに敵を発見できるように」「高い木の葉を食べられるように」というのは一般的に知られています。それ以外にも、発情期にメスを取り合い戦うオス同士の武器としての役割も果たします。

○ゾウの鼻

ゾウの一番の特徴である長い鼻。これは水を飲んだり草を食べたりと、屈伸するときの膝や脚の負担を減らすために長くなったと言われています。キリン同様、多くの骨で形成されていると思われがちですが、ゾウの鼻には骨が一切なく、全て筋肉のみで形成されています。ゾウには優れた嗅覚があり、それは犬よりも圧倒的に優れていると言われています。